■第2問

1940年、先の大戦後に経済的発展を遂げたアメリカは繁栄の象徴となり、ヨーロッパでは芸術の花が開いた。しかし、第二次世界大戦前夜のつかの間の幸せをよそに、革命の街モスクワでは赤い嵐がわき起こり、大陸進出をたくらむ日本では軍閥が暗躍し始めた。そしてベルリンにはナチス党が誕生した。列強各国は熱に浮かされたように欲望の芽をもたげだし、その暗雲は日本を世界を覆っていった。そしてここに、大国の欲望により人生を変えられた少年がいた。

 

1940年、ナチス党総統ヒトラーはファシズムという麻薬を使い、第三帝国建設のため国民に暴力を肯定させていった。そして、ゲルマン民族の優越感を満たすため、ユダヤ人への理由なき迫害を始めた。財産を奪われ虜囚となったユダヤ人達は、せめて民族の歴史を残したいと、王家の末裔である少年に民族の宝物を託し、外国への逃亡を画策した。そして、その行く先は日本であった。

 

当時、日本は独・伊と同盟を結んでいた。その日本がドイツに追われた者を受け入れる道理はない。しかし少年は日本に行くしかなかった。なぜなら、ユダヤに対して宗教上の迫害心を一切持たず、好意的に受け入れる先進国は日本しかなかったのだ。

ユダヤ人達はリトアニアにあった日本総領事館へと向かった。かの総領事は話を聞き、国策に反してにビザを発行した。

 

かくして少年は日本へと向かった。その行く先は総領事に教えられた香川県高松。王家の紋章と宝物である5枚のタペスト金貨、そして二人の従者のみが彼の供であった。少年の名前はジョセフ・ナームラー、そう、彼こそが真由美と明美の祖父、野村常一であった。

 

■次のステージへ行くための問題

父「お母さんと、よくあの映画館に通ったなぁ。」

母「でも、お父さんって趣味が悪いの。デートなのにエクソシストに連れて行くのよ」

父「ゴットファーザーも見たじゃないか」

母「それだってデートには向かないわ。でも、もう35年も前の話よね。」

父「その映画館はもう無いけれど、その跡地には会社帰りによく行ってるよ。ヒック!」

この映画館の名前をローマ字で「第3問」をクリックして入力するのだ。

例:ライオン館 → raionnkann